今日の患者さんは、呼吸器に繋がれた40代の患者さん。
この患者さん、昨日は呼吸不全のため
気管挿管、更には
気管支鏡検査に
胸部CTスキャンまで、
いろいろなイベントのオンパレードだったそうです。
幸いにも今日は安定している感じ。
でも、まだ挿管されたままで、呼吸器のサポートを受けなければならない状態なので、
フェンタニルとプロポフォールの2種類の
鎮静・鎮痛剤で
安静にしてもらっていました。
あ、ちなみにこのプロポフォール、
マイケル・ジャクソンの件で話題になった、あの薬です。
それはさておき、この患者さん、
ずっと眠った状態だったのですが、
家族の方が大きなギターケースを持ってお見舞いに訪れました。
私が許可したとこもあり、この家族の方の
ギターの弾き語り
がこの患者さんの病室内でスタート!
これまた、
素敵な歌声じゃないですか☆
ギターもとってもお上手!
結構長い時間演奏が続きましたが、
私もすっかり楽しませていただきました☆
で、ふと思う。。。
お見舞いってもしかして・・・
よーく見てください、この字。
見舞い
見る
に
舞う
ですよ?!
てことは・・・
お見舞いって、もしかして
患者さんを見て舞う
ことなの?!
厳密には「踊り」と「舞い」はちょっと違うらしいですが、
「舞う」ってことは「踊る」ってことですよねぇ?
この患者さんの家族は踊りさえしなかったものの、
歌を披露してた訳で。。。
なんかふと、あの話思い出しちゃいました!
天照大御神が天の岩戸に引き篭もってしまう話。
思い出せない方のために、めちゃくちゃ端折ってご説明。
太陽の神である天照大御神が、あることをきっかけに岩の扉で閉められた洞窟の中に引き篭もってしまう。 天照大御神は太陽の神様なので、これが原因で世はずっと闇に包まれて災難が続くようになる。 困った神々は天照大御神を外に誘き出すために、天の岩戸の前で知恵を絞っていろいろな方法を試すが失敗に終わるばかり。 結局最後に出てくるきっかけになったのが、裸で舞いをした女神を思いっきり笑い飛ばした神々の笑い声に外の様子が気になり、そっと天の岩戸を開けて中から外を窺おうとした天照大御神をすぐさまゲットー!
と、確かそういう話でしたよね。
で、それを踏まえた上で、今日の病室での話に戻りますが、
この患者さん、歌が始まって暫くしたら、だんだん目を覚まし始めたんです!!
鎮静剤の量をほんの少しずつ減らしてはいたのですが、
そもそも元の量が多かったので、あそこまで
目が覚めて意識が戻ったのは不思議!!!
天の岩戸と同様、「舞い」ならぬ「弾き語り」の
楽しそうな様子が気になって、
昏睡状態に近い状態からなんとか
外に出てこようとしたのでしょうか。
この患者さん音楽が始まったらだんだん意識が戻って、
ジェスチャーで家族とコミュニケーションが取れるほど元気になり始めたのです!
あれにはビックリ~!!
『お見舞い』
お見舞いをした際は、患者さんの様子を「
見る」だけでなく、
同時に踊りや音楽などの「
舞い」的なものも披露すると、
患者さんもっと
元気になるのかも~!!!
な~んて!
今日はそんなおバカなこと考えてみました。。。 ( ^ - ^ ;)
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