カリフォルニアの大学病院にあるICUで看護師をして7年目。 ICUの中で起こる日々のドラマ。 アメリカの命の現場から生の声をお届け! アメリカ医療の裏側やナースの日常を覗いてみませんか? まずは「ハイライト」内の記事からチェック!!
前回の記事で 和みの風 さんから
「Angelさん。 最近笑ってますか?
お友達といっぱいお話しして、たくさん笑って下さい。
お酒も飲んで(?)しっかり寝て下さいね。
私もかなりトーンが下がっていましたが、 最近友達と大笑いして元気が出ました。
被害を受けていない私達が元気でなくては、被災された方も元気が出ないですよ。」
というコメントいただきました。
私はこのコメントに、はっと我に返りました。
笑って無いって言ったら厳密には違うけど、心から笑えていない。。。
正直なところ、被災者の方々が大変な思いをしているのに、
へらへら笑っていちゃいけないんじゃないか、と思うと笑えなくなる。。。
友達と会って、くだらない話で少しの間盛り上がっても、
結局、震災&原発の話に戻りすぐに暗いトーンになってしまう。。。
アメリカに居ながらも、原発のことが気になって夜もよく眠れてない。
寝てる内に何か起こってたらどうしようという不安が消えない。。。
仕事をしている間も、時間の許す限り震災&原発情報をTVやネットでチェック。
休みの日は、ボランティアの受け入れ態勢をリサーチしながら、
Ustreamや他のリアルタイム放送で日本のニュース番組を1日中観てる。
心配で心配で仕方なくて・・・
すぐそこの未来が見えないのがすごく怖くて・・・
私の生活が震災の悲しみと恐怖一色に染まってしまった気がする。。。
完全に私の生活の色が変わってしまった。。。
アメリカに居る私でさえそうなんだから、
日本に住んでる方々はこの変化にもっともっと困惑し、
底知れない大きな不安を抱えて一日一日を過ごしているんだと思う。。。
私は、外出して気付かない間に何か起きたらどうしようという不安から、
仕事以外ほとんど家に篭って、オンラインで日本のニュースを見続け、
最近ネットに釘付け状態になってしまってました。。。
今日、和みの風さんのコメントのお陰で、目が覚めました。
言うまでもなく、心にかなりの傷を負ったのは確かだけど、
自分が思う以上に、随分と心が弱ってました。
よく考えたら、看護と同じ。
ナースの私が元気じゃなくちゃ、患者さんも安心出来ない。
ナースの私が笑顔じゃなくちゃ、患者さんも笑顔になれない。
それと同じで、
日本の皆が元気じゃなくちゃ、被災者の方々も助けられない。
日本の皆が笑顔じゃなくちゃ、被災者の方々も笑顔になれない。
あ、ここでいう『日本の皆』っていうのは、もちろん海外に住む日本人も含めて。
海外に住んでる私達だって、日本に住んでる人達と変わらないくらい、
日本のことが心配で、一緒に頑張っていきたいって皆思ってるから。
心を入れ替えます!
まずは私が元気にならなくちゃ。
こんなダウンした状態では、ボランティアにも行けないどころか
(現時点では現地の状況のためすっかり足止め状態ですが・・・)
日本に居る私の家族の心のサポートさえままならない。
自分の生活をまずはきちんと元に戻していかないと。
ちゃんと外に出て、友達と会って、仕事も気持よくこなして・・・。
そしてこのブログ。
ここ最近の記事、暗いトーンがありのままに出てしまってました。
私はずっと、皆が元気になるような、心温まるような記事を書く努力をしてきたのに、
最近の記事では、逆に人に不安を与え傷つけるような記事になってしまっていたことに
正直、こうして我に返るまで気付いていませんでした。
私自身の不安をブログに素直にぶつけたことで、
周りの人達まで不安にさせてしまいました。
これからの日本の政治や世界の原発の在り方を深く考えていかなくてはならない、
ということを呼びかけたい気持ちがあったものの、
それ以上に読む人に不安を与えてしまったようです。。。
私の記事を読んでお気を悪くされた方、深くお詫び致します。
心の傷がかなり深いので、少し時間がかかるかもしれないけれど、
前みたいに元気な記事が書けるように、頑張って復活していきたいと思います。
震災のことから目を逸らすつもりはないので震災関連記事も書こうと思うし、
ボランティアに行こうという決意も変わっていませんが、
まずは自分の心を癒し、自分のケアをしっかりすることにします。
患者さんをケアするには、自分自身の心のケアをしっかりするのがプロだ、
ってブログにも書いていたくらいだったのに・・・
情けないことに、すっかり我を失っていました!
元気になって、またアゲアゲナースに戻れるよう、頑張りま~す!!!
最後になりましたが、
和みの風さん、素晴らしいコメントありがとうございました☆
※関連記事
『むしろ、ゴルフの合間に仕事って感じ?!』
『奇跡の手・・・信じるか信じないかはあなた次第!』
『被災地にアメリカから助けに向かおうと思います!!』
遅ればせながら、今日知りました。
石原都知事の問題発言。
毎日.jp の記事 によると、石原知事は、
「この津波をうまく利用してだね、我欲を一回洗い落とす必要がある。
積年たまった日本人の心のあかをね。これはやっぱり天罰だと思う。
被災者の方々、かわいそうですよ」
毎日毎日、Ustreamで被災者の方々の苦しみや震災の無残な爪痕を観ていて、
ひどく胸を痛めています。
アメリカに居る私が出来ることは、とりあえずは募金かな、と思って募金をして・・・
募金集めの活動をして・・・
でも、それでもまだ足りない!!!
実際に被災地に行ってこの手で被災者の方々を助けたい!!!
毎日毎日、大海の向こうにある対岸から指くわえて被害状況を見ているのは
もう嫌です。。。
怪我をしている方々、持病のある方々、避難所で体調を崩された方々、
恐怖体験をしたり家族を亡くしたりしてひどく心を痛めている方々・・・
そんな方々のために、看護師として出来る限りのことをしたい。
募金するお金も私の財産の一部だけど、
看護師としての知識やスキルも
被災地まで行って皆を助けたいというこの情熱も
私の持っている大きな財産だから。
私の財産を出来る限り寄付したい。
ということで、
被災地に行く覚悟を決めました。
今日、ウチの大学病院のICUに勤務する日本人ナース仲間で話し合い、
皆で被災地に向かうおうということになりました。
アメリカはボランティア活動がとても活発な国なので、
何かある度、看護組合でも看護師のボランティアチームが結成されます。
アメリカの免許だけで日本での看護免許を持たない私にとって、
個人の看護師として被災地に向かうことは困難と思われるので、
このボランティアチームの一員として行こうという計画です。
現在、看護組合の幹部の人達がいろいろ調査中とのことです。
日本赤十字社では500人の医療スタッフを現地に派遣したものの、
現地の壊滅的状況により現在は一般のボランティアを受け付けてないというし、
看護師のボランティアについてサーチしても、ほぼ具体的情報ゼロ。。。
日本での医師免許を持っていない医師でも医師行為を認めてるみたいけど、
そんなに緊急の事態ならば、もっともっと医療ボランティアの人達に対して
もっともっと応募情報をオープンにしてボランティアに行きやすい環境を作って欲しい。
どこかの病院では手に負えなくなって、新規の患者受け付けをやめたという話。
一日も早く被災地に行ってお手伝いしたいけれど・・・
今の時点ではウチの大学病院の看護組合によるチーム結成を待つしかないのかなぁ。
日本のことなのに、アメリカ人に任せちゃってて大丈夫なのか若干不安。。。
もし何か有用な情報を持っていらっしゃる読者の方いらしたら、ぜひコメントください☆
なんだか気持ちばかりが前のめりになっちゃってるから、
チーム結成を待つ間、ちゃんと準備を始めていかないと!
何のご縁かわからないけれど・・・
辛くて苦しんでいる人を見ると何もせずに居られない性格。
たまたまそういう風に生まれ育ってきちゃったんだから仕方ないよね。
こんな性格になったのは幸か不幸かわからないけれど、
皆がこういう性格をもっているとは限らないから、
たまたまそういう性格に生まれ育った人達が行動しなくて、誰がする?
看護組合のボランティアチーム結成や日本側の受け入れがスムーズにいかなかったら
被災地に向かえないという可能性もあるけれど、
とりあえずこの決意を実現化させるために努力してみたいと思います。
もしも何らかの理由で敢なく行けなくなったとしても、どうぞ温かくお見守りください。。。
このブログを読んでくださった方、
あなたのもっている財産は何ですか?
たとえ、あなたが節電マニアだったとしても、
その節電スキルはあなた自身の持つ財産であり、
それを寄付することで被災地の方々が少しでも救われますよね。