カリフォルニアの大学病院にあるICUで看護師をして7年目。 ICUの中で起こる日々のドラマ。 アメリカの命の現場から生の声をお届け! アメリカ医療の裏側やナースの日常を覗いてみませんか? まずは「ハイライト」内の記事からチェック!!
最近プライベートのいろいろな団体活動や人付き合いがめっちゃくちゃ忙しく、
家には寝に帰って来れればいいって感じの生活。
クタクタです。。。
昨日なんか、ロサンゼルスからサンディエゴに友達を届けに行って、
片道 200km 強の距離をトンボ帰り!
サンディエゴ滞在時間たったの10分程度の本当のトンボ帰りでした。。。
疲れが溜まっているので、今日は簡単なネタにします。
最近いろいろな人に会って、何度となく私が口にした話。
それは、日本とアメリカの根本的なマインドの違い。
日本では、
出る杭は打たれる
という諺があります。
(厳密には諺のカテゴリーなのか不確かですが・・・)
これはよく言われることだし、実際にそういう傾向がまだまだ強い社会ですよね。
この日本の諺、アメリカではどんな風に変化すると思いますか?
アメリカではなんと、
出ない杭は無視される
のです!
あ、アメリカにこんな諺無いですよ!
私が勝手に言っているだけですが、尤もなことだと思います。
日本は単一民族国家のためか分かりませんが、
「赤信号、皆で渡れば怖くない」って言い回しができてしまうほど
皆と同じことしてれば安心、という人も少なくないはず。
そんな中で、少し行動が目立つ人や、才能が目立つ人が現れると、
その人をたたき落とそうという力や人が現れることも稀ではありません。
それが、アメリカではどうでしょう。
目立つことが良いとされると言っても過言でないかなって思えるくらい、
多くのアメリカ人は目立つことが好きで、自分の意見を発言し通そうとします。
自分の存在自体を主張する傾向が強い文化です。
つまり、最初から杭が出てる人ばっかりなのです!
だから、日本の様に杭が出てないタイプの人(目立つのを避ける人)が
そんな中に入ると、その人は逆に無視されてしまうのです。
アメリカでは 『言った者勝ち』 な傾向が強く、
発言しない = 何も思っていない、何の主張も無い
と勘違いされることも多々あります。
以心伝心の感覚、言わなくても察するという環境で育ってきた日本人としては、
これは根本的に逆の感覚なので、きっと戸惑う方も多いですよね。
日本からアメリカに来る皆さん、来たばかりの皆さん!
どんどん杭を出しちゃってください!!
じゃないと泣き寝入りすることになるかも!
いいんです、どんどん自分の意見や考えを主張しちゃって。
言わなくて損するのはあなたです。
主張はアメリカサバイバルにおいて、かなりの重要アイテムです!!
例えば、アメリカは日本みたいにキチキチっとした国ではないので、
請求書が間違ってることだって珍しくありません。
間違ってたら迷わず「間違ってるんだけど!」と教えて直してもらってください。
もし、その間違いがあなたの勘違いだったとしても、
後で「あ、そうなの?だったら今の忘れて!」って堂々と構えていていいんです。
仕事でも、プライベートでも、嫌なことがあったり改善できる点を見つけたりしたら
どんどん発言しちゃっていいんです!
あなたが何か言う前に、多分周りのアメリカ人は既に何か言ってますから。
どんどん目立ったこともしちゃっていいんです!
周りのアメリカ人は、多分あなたよりもっと目立ってますから。
出る杭は打たれる
出ない杭は無視される
どちらが良いとか悪いとか、ここではそういう話をしているのではなく、
この違いが根底にあることを心に留めておくと役に立つ、という話です。
謙遜が美とされる日本の文化も良いけどアメリカではあまり通用しない。
かと言って、謙遜も全く無い自己主張の強いアメリカの文化も鬱陶しくなる時がある。
何でもバランスが大切なんだと思います。
「アメリカに来たら、どんどん主張しちゃってください!」とさっきから言っていますが、
考え方をアメリカ人かする、ということでは決してありません。
謙遜と主張
そのバランスの取れた、素敵で賢い日本人を目指してください☆
今日は3連休最終日。
まだ腰がつるように痛む、Angelです。。。
腰痛な上、PCがウィルスにやられ、そのせいで1日中一歩も外に出れず。。。
ウィルスはリモートアクセスで Geek Squad に何とか処置してもらいましたが、
このウィルス排除サービス、$150もかかったよぉ~。。。 (TдT)
腰もお財布も両方痛くて苦しむという、とんだ引きこもりDAYでした。。。
さてさて、やっと大治療を終えたPCで気を取り直すとして・・・
今日は新しく
『日米、ところ変われば・・・』
というカテゴリーを作ってみました!
気がつく限り、日米の習慣や文化、考え方の違いをまとめていこうと思います。
第1弾は
『日本人とアメリカ人の自己評価の違い』
についてお話することにします。
このトピックは、いつもコメントをくださる 花Momoさん の最近の記事を基にしたもの。
花Momoさんの記事はこちら
こちらの記事では、自分自身のの採点付けをした際、
日本人は低い点数をつけるが、アメリカ人は高得点をつける
というレポートについて書かれています。
アメリカにいる私から見ても、すごい同感!
例を挙げてみると、
視聴者が実際にTVに出て回答するクイズ番組、ありますよね。
日本にも伝来した、『クイズ・ミリオネアー』といった類のもの。
日本のクイズ番組は芸能人主体ですが、アメリカのクイズ番組は視聴者参加型なんです。
そこで司会者が、その素人の司会者に簡単な自己紹介を求めるのですが、
その自己紹介の中で家族構成を述べるときの典型的な例が、
"I have a wonderful husband, Mike, and two beautiful children, Jennifer and John."
といった感じ。
自己採点ではなく、家族の採点の話になってしまいますが、
自分の夫を平気で ”wonderful" だと言い、
自分の子供を遠慮なしに ”beautiful" だと全国の視聴者に向かって公言する。
それぞれ家族の名前も言っちゃうし、
そして更には
”I love you~!!”
と言いながらカメラに向かってニコニコ手を振る。
日本で生まれ育った私は、こんな光景を初めてTVで観たとき、
大きな違和感を感じました。
今ではもうそんなアメリカ人の感覚にだいぶ慣れましたが。。。
日本では逆なパターンをたまに耳にしますよね。
「ウチの ぐうたら亭主が・・・」 とか、
「ウチのバカ息子が・・・」 とか、
「ウチの鬼嫁が・・・」 とか、
「ウチの娘はバカだから・・・」 とか。
もちろん心の中では家族のこと誇りに思っていても、
日本の習慣に合わせて謙遜でそう言ってしまうんでしょうけど。。。
これ、アメリカで
「ウチのバカ息子が・・・」な~んて言っちゃった日には、大問題!
子供に対する誇りと愛情が欠けている、と完全に思われます。
極端なケースでは、Child Abuse(子供虐待)やDVが疑われる可能性、
無きにしもあらず、です!!
でも逆に日本で「ウチの旦那様は素晴らしい人で」なんて言ったら、
「何?自慢?あなた大丈夫?」なんて思われてしまうこともあるのかもしれません。。。
謙遜が美徳 という日本の文化も時には良いけれど、
ポジティブな発言を受け入れられるポジティブな空気がもうちょっと日本にあってもいいかな、
って私は思います。
大抵の人達は、誰かのことを悪く言ってるのを聞きたくないし、
もし誰かに褒められたら、素直に嬉しいですものね!
日本の奥ゆかしい文化も素敵だけれど、
もっともっとお互いのことを褒め合い高め合うことが出来るような国になって欲しいです。
皆さんは、どう思いますか?
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