カリフォルニアの大学病院にあるICUで看護師をして7年目。 ICUの中で起こる日々のドラマ。 アメリカの命の現場から生の声をお届け! アメリカ医療の裏側やナースの日常を覗いてみませんか? まずは「ハイライト」内の記事からチェック!!
今日は2人の患者さんをお世話しました。
そのうちの1人は
ヘルペスによる潰瘍が肛門の周りにぶわぁ~っと出来ちゃっていて、
とっても痛そう。。。
巨大な口内炎みたいな潰瘍がお尻の穴の周りいっぱいに広がっている
と想像してください!
ベッドから出て椅子に座るようにとのドクター指示で椅子に座ってもらったけど、
「椅子に座ると痛いのに、何で椅子に座らなきゃいけないんだ!」
と文句がました。
いやぁ~、痛い気持ち、お察しますよ、ほんと。。。
あんな大きな潰瘍がお尻に出来たら、私だってきっと椅子になんか座りたくないよ。
と思いつつも、
「ドクターオーダーなの。 寝たきりだと、どんどん体力失ったり、血栓が出来易くなったりするからね。 お家に早く帰れる様に少しずつ訓練してかないと。」
となだめた。
もちろん、痛いままじゃ可哀想なので、痛み止めの薬を飲んでもらい、
2時間ほど椅子に座ってもらった。
幸い、いいタイミングで娘さんが来てくれて、娘さんとおしゃべりを始めるにつれ
本人の気も紛れ、痛みも随分和らいだようです。
医療全体を大きく考えると、お薬の力なんて、実はちっぽけなものなのかな。
愛する家族の笑顔とかタッチとか会話とか・・・
本当は
お薬よりも、もっともっと大きな効き目のもの
がいっぱいあるのかもしれませんね!