カリフォルニアの大学病院にあるICUで看護師をして7年目。 ICUの中で起こる日々のドラマ。 アメリカの命の現場から生の声をお届け! アメリカ医療の裏側やナースの日常を覗いてみませんか? まずは「ハイライト」内の記事からチェック!!
IMFは、日本は財政的援助なしでも充分それらの対応が可能な基盤あると考えている。
"It's a strong and wealthy society, and the government has the full financial resources to address those needs," Atkinson said.
「日本は強くて裕福な社会であり、政府にはこういったニーズに対応する充分な財政資源がある」とアトキンソン氏(IMF広報担当)は述べた。
唖然、愕然、呆然。。。
IMFみたいな国際的トップ組織がこんなこと言っちゃって・・・
これでは募金が激減してしまうじゃないの!!
私からしてみれば、後先を考えていないあまりにも無責任な発言としか思えません。
「日本は大丈夫」って思うのは勝手だけれど、
むしろこういう無責任な発言をして復興・成長の邪魔をしないで!!!
日本が経済大国だからってライバル視していじめないでよ。。。
なんて思ってしまいますが、
これって私の単なる被害妄想に過ぎないんでしょうか。。。
日本はこんなこと言われて黙っていていいの???
海外在住の皆さん、募金の必要なんて無いと勘違いしている外国人は大勢います!
あなたの周りの人達に、募金の必要性を訴えかけて、日本を助けてください!
※関連記事
今日は仕事だったのですが、なぜか知らないけど、昨夜はとにかく眠れなかった!!
そして、ちょっと寝れたかと思いきや
悪夢 を見ました。。。
学校の旅行的な感じで皆で電車に乗っているのですが、
その電車があの被災地の中を通って行くのです!
電車の窓から見える景色はそれはそれは恐ろしい。。。
線路の周りは瓦礫だらけ。
そして、その瓦礫の中のあちこちに人の腕や足が。。。
私は、 "OH, MY GOD!" を繰り返して驚愕のあまり怯えてる。
(普段滅多に "Oh, my god!" なんて言わないのですが。。。)
たとえ夢であれ、あの恐ろしい光景は鮮明に脳裏に残ってしまって、
仕事中も何度も何度も思い出してはぞっとしていました。
私は夢でもあんなに怖い思いをしたのに・・・
被災地の方々があの光景を現実に目の当たりにしたかと思うと心が痛んでなりません。
心理学が専門ではないのでよく分からないけれど、
私の悪夢も震災のショックから来るものなんだろうと勝手に自己分析しています。
被災地の方々は毎日どんな夢を見てお休みになってらっしゃるのでしょうか。
津波から逃げる夢とか、どうしても見てしまうものなのでしょうか。
それとも、眠れない夜をそもそも過ごしてらっしゃるのかなぁ。。。
被災者の方々には、せめて夢の中だけでも、
暖かくして、いっぱい食べて、いっぱい笑っていて欲しい・・・
そう願います。
さて、前置きが長くなりましたが・・・
今日は3月24日付の日本経済新聞の記事を取り上げたいと思います。
被災者への接し方 専門家に聞く「気配り」のコツ
心理的経過に4段階、感情の変化に理解を
この記事によると、一般的に被災者は4段階の心理状態を経るとあります。
第一段階:茫然自失期
無感覚、感情の欠如、茫然自失の状態
危険を顧みず行動的になることも
第二段階:ハネムーン期
被災体験を共有することで、被災者同士に強い連帯感
第三段階:幻滅期
支援の遅れや行政の失策への不安が噴出
喧嘩などのトラブル、飲酒問題が出現する
地域の連帯感が薄れる
第四段階:再建期 (復旧が進み生活のめどが立ち始める頃)
地域づくりに積極的にさんかすることで、生活再建への地震が向上する
復興から取り残された人にはストレスの多い生活が続く
誰もがこの過程を通るとは限らないとは思いますが、
専門家によると、これが一般的な心理状況の変化だそうです。
この段階、私は精神看護学で学びましたが、
病気の診断告知を受けた患者さんにおいても、同じ心理段階を経過するとのこと。
英語で学んだのですが、病気の場合も「ハネムーン期」って言ったっけ・・・?
自信ないのでちょっと教科書調べてみます。。。
とにかく、大切なのは、今その人がどの段階になるのかを察して
それに一番相応しい対応をしてあげることなのではないでしょうか。
この記事では更に、被災者に対して掛けてはいけない言葉の例も紹介してます。
「早く元気になって」
「頑張って」
なんて、ついつい言ってしまいそうな言葉ですよね。
この記事によると、
「早く元気になって」 ⇒ 被災者が失ったものを理解されていないと感じる
「頑張って」 ⇒ 頑張って疲れきっているのに追い打ちをかけ負担になる
という理由で避けたほうがよいとのこと。
こういうのって、本当に十人十色で受け方が違うこともあるし、難しいですよね。
心が深く傷ついている状態の人に対しては、
決して前のめりにならず、
相手の身になり常に思い遣りを持って接するのが大切なんですよね。
・・・って分かっているけど、やっぱり難しい。。。
でも、今なかなか伝わらなくても、いつかきっとその気持ちは伝わるはず!
被災者に「頑張って」って言っちゃいけないのは分かったけれど・・・
それでもやっぱり、心の中ではいつも叫んでます!
ガンバレ、日本!
※関連記事
『お悔やみの言葉って・・・』
記事タイトルを見て驚いてこの記事に辿り着いた方もいらっしゃると思いますが、
残念ながら、こういった印象を持っているアメリカ人が少なくないのが現状のようです。
あの悲惨な映像が繰り返しTVで放映されていたのに、なぜ???
この理不尽な印象を何とか正そうと、私の友人が日々頑張ってくれています。
アメリカ人がなぜ義援金寄付に対して間違った印象を持ってしまったのかも含め、
彼が集めた情報をより多くの方々に知っていただきたく、
当ブログでもどんどん発信していこうと思います。
ちなみにこの方、大学同窓会の1つ上の先輩で、ロサンゼルスにお住まいですが、
先日、日本赤十字に100万円寄付なさったとのこと。
そのお金、彼の会社のマッチング・システム(同額会社も寄付するシステム)で
2倍の200万円となって日本に送られたそうです!!!
彼の震災に対する救済は、多額の募金に留まらず、
募金なさった後も、情報発信と募金の呼びかけに日々努力なさっています。
まだ34歳という若さなのに、すごい!!
私の中ではすっかり、Mr. カリスマ !!!
とにかくとてもやさしくて素敵な方で、心から尊敬しています。
さて、それでは本題に入りますね。
「日本は募金を必要としていない」という間違った印象が植え付いた理由。
それはあのアメリカの主要メディア、ニューヨーク・タイムズ の記事の中にも!
こちらがその、3月15日付けの記事。
A Charitable Rush, With Little Direction
英語は苦手!という方もご心配なく。 こちらの和訳をどうぞ。
慈善団体が殺到、明確な目的なし
和訳は Mr. カリスマのご友人であるプロの翻訳家さんが、
寝る間も惜しんでアメリカ紙による震災関連記事を翻訳してくださり、
特別開設ブログに日々アップしてくださっています。
そのサイトはこちら。
米国主要メディアの東日本大震災関連報道
この3月15日付け(アメリカ時間)の NY TIMESの記事には、
wealthy Japan is not impoverished Haiti.
裕福な日本は貧困国ハイチとは違う。
と最初の方にあります。
・・・確かに貧困国ではないけれど、
あんな大きな災害を自国のお金で賄えるような裕福な国って世界のどこにある訳?!
そして、その後の驚きの一文。
The Japanese Red Cross, for example, has said repeatedly since the day after the earthquake that it does not want or need outside assistance.
日本赤十字は地震の翌日から何度も、外部の支援は不要であり、支援しないでほしいと表明している。
・・・・・・・・・・・・・・。
絶句です。。。
全く意味が分かりません。。。
そしてこの情報元として記事にもリンクされているのが、
この3月15日(日本時間)のこの赤十字の公報。
Japan: Earthquake and Tsunami
これも和訳があります。
国際赤十字・赤新月社連盟の公報(3月15日発行)
これには、ビックリすることに、
external assistance is not required, and is therefore not seeking funding or other assistance from donors at this time.
外部からの支援は必要ないと判断しました。従って、現時点では支援希望者からの義援金その他支援は要請していません。
とまあまあまあ・・・。
これまた絶句でございます。。。
なんでそんなこと言っちゃうの??!!
「現時点では」って一応言っているけれど、そんなことより、
「支援は必要としていない」
こちらのほうが、どう考えても印象に残ってしまいますが。。。
NY TIMESの記事を読んだときはNY TIMESを責めたくなったけど、
この赤十字の公報を読んだら、あの記事は無理もないと思いました。
NY TIMESはアメリカの中でも最も主要な新聞の一つ。
この記事が多くのアメリカ人の目に留まり、
これを読んだ多くの人が、日本は支援を必要としていないと勘違いしたはず。
日本のメディアも、この記事がアメリカの主要紙に載ったという事実を取り上げ、
公の場で積極的に反論すべきです!
だってこれ、日本人としては当然憤慨すべき事実じゃないですか?
一生懸命、募金の輪を広げようと頑張っているのに・・・
とても残念でなりません。。。
このブログを読んでくださった皆さん、
あなたの周りのアメリカ人も、募金は必要ないと思っているかもしれません。
日本が国全体で感じた痛み、どんどんアメリカ人に伝えていってください。
日本人だけでなくアメリカ人もチャリティーイベントにどんどん誘ってください。
こんな記事を書かれてしまった以上、アメリカに住む私達が一丸となって
募金の必要性を訴えていかなくてはならないと思います。
どうか、ご協力お願いします!!
※関連記事
『募金をする際には要注意!!!』
『義援金は必要ない! ★第2弾★』(後付け)
東日本大震災に対して皆さん善意の募金をされたことと思いますが、
これから募金をしようとしてる方々、募金をする前に、
募金が100%東日本大震災のために使われるのか
それをちゃんと調べてから募金してください!!
募金をされる方々は、日本を襲ったの惨状に心を痛め、
同じ日本人である被災地の方々に少しでも助けの手を差し伸べたい、
という強い気持ちから募金なさる訳ですよね。
ところが、募金先を間違えると、
我が国を助けようと寄付したあなたの募金が他の国々に届けられる可能性が!
もちろん、それは悪いことじゃないですが、本質からズレてしまいますよね。
募金をする前に、その募金団体が、
東日本大震災専用の義援金窓口を設立しているのか
義援金を100%東日本大震災に送ると確約しているのか
これらの点に注意してきちんと調べてから、募金お願いします。
もちろん、ほとんどの団体は管理費や基金集めのイベント費と称して
募金の一部を団体のために徴収しているのが事実で、それは回避できませんが、
少なくとも、募金全部が他の国にではなく日本に送られるかどうかというのは、
募金団体を慎重に選ぶことによって、あなたが実際にコントロールできることです。
アメリカに住んでる方は、ご参考までに以下のサイトをご覧ください。
チャリティー・ナビゲータのサイト
このサイトを見ていただくと、それぞれの慈善団体が★で評価されています。
その表の右側に、
Commitment To Use All Designated Funds For Japan
つまり、指定された義援金の全てを日本のために使うという誓約があるか
というのが YES/NO で明記されています。
この表にある全ての慈善団体をチェックしてはいませんが、
American Red Cross(アメリカ赤十字社)でさえ、専用基金を設立したものの、
日本のためだけに使うという誓約については 「NO」となっています。
実際にサイトに行って確認してみると、確かに
Your gift to the American Red Cross will support our disaster relief efforts to help those affected by the earthquake in Japan and tsunami throughout the Pacific. On those rare occasions when donations exceed American Red Cross expenses for a specific disaster, contributions are used to prepare for and serve victims of other disasters.
とあり、「稀に、特定の災害に対する募金が必要以上に集まった場合、他の災害による被害にその募金を当てます。」
と明記、公言されています。
私は国境なき医師団に募金しようとして、アメリカのサイトをチェックしたのですが、
このサイトにおいても、東日本大震災専用の基金は設立されておらず、
専用募金を受け付けてないと明記されていました。
日本の同サイトでも専用の募金窓口は設立されましたが、
「寄付の使途指定をいただいた場合、該当の緊急援助活動に優先的に充てられます。なお、指定された緊急援助活動に必要な資金を上回るご協力をいただいた場合は、他の緊急援助活動に充てられる場合もございますので、ご了承ください。」
と赤字&太字で書かれています。
皆様の善意が少しでも多く東日本大震災のために反映されるよう、皆様一人一人、
募金前の慎重なご確認をしてくださいますよう、ご協力宜しくお願い致します。
自治体を特定しての募金がしたい、という方はこちらのまとめサイトをどうぞ。
「寄付したお金はどこに行くの?」行き先を知って寄付をしよう!
東北関東大震災、寄付先まとめ
http://greenz.jp/2011/03/19/tohoku_earthquake_donatio/
温かい募金の輪がどんどん広がりますように ☆彡