カリフォルニアの大学病院にあるICUで看護師をして7年目。 ICUの中で起こる日々のドラマ。 アメリカの命の現場から生の声をお届け! アメリカ医療の裏側やナースの日常を覗いてみませんか? まずは「ハイライト」内の記事からチェック!!
記事タイトルを見て驚いてこの記事に辿り着いた方もいらっしゃると思いますが、
残念ながら、こういった印象を持っているアメリカ人が少なくないのが現状のようです。
あの悲惨な映像が繰り返しTVで放映されていたのに、なぜ???
この理不尽な印象を何とか正そうと、私の友人が日々頑張ってくれています。
アメリカ人がなぜ義援金寄付に対して間違った印象を持ってしまったのかも含め、
彼が集めた情報をより多くの方々に知っていただきたく、
当ブログでもどんどん発信していこうと思います。
ちなみにこの方、大学同窓会の1つ上の先輩で、ロサンゼルスにお住まいですが、
先日、日本赤十字に100万円寄付なさったとのこと。
そのお金、彼の会社のマッチング・システム(同額会社も寄付するシステム)で
2倍の200万円となって日本に送られたそうです!!!
彼の震災に対する救済は、多額の募金に留まらず、
募金なさった後も、情報発信と募金の呼びかけに日々努力なさっています。
まだ34歳という若さなのに、すごい!!
私の中ではすっかり、Mr. カリスマ !!!
とにかくとてもやさしくて素敵な方で、心から尊敬しています。
さて、それでは本題に入りますね。
「日本は募金を必要としていない」という間違った印象が植え付いた理由。
それはあのアメリカの主要メディア、ニューヨーク・タイムズ の記事の中にも!
こちらがその、3月15日付けの記事。
A Charitable Rush, With Little Direction
英語は苦手!という方もご心配なく。 こちらの和訳をどうぞ。
慈善団体が殺到、明確な目的なし
和訳は Mr. カリスマのご友人であるプロの翻訳家さんが、
寝る間も惜しんでアメリカ紙による震災関連記事を翻訳してくださり、
特別開設ブログに日々アップしてくださっています。
そのサイトはこちら。
米国主要メディアの東日本大震災関連報道
この3月15日付け(アメリカ時間)の NY TIMESの記事には、
wealthy Japan is not impoverished Haiti.
裕福な日本は貧困国ハイチとは違う。
と最初の方にあります。
・・・確かに貧困国ではないけれど、
あんな大きな災害を自国のお金で賄えるような裕福な国って世界のどこにある訳?!
そして、その後の驚きの一文。
The Japanese Red Cross, for example, has said repeatedly since the day after the earthquake that it does not want or need outside assistance.
日本赤十字は地震の翌日から何度も、外部の支援は不要であり、支援しないでほしいと表明している。
・・・・・・・・・・・・・・。
絶句です。。。
全く意味が分かりません。。。
そしてこの情報元として記事にもリンクされているのが、
この3月15日(日本時間)のこの赤十字の公報。
Japan: Earthquake and Tsunami
これも和訳があります。
国際赤十字・赤新月社連盟の公報(3月15日発行)
これには、ビックリすることに、
external assistance is not required, and is therefore not seeking funding or other assistance from donors at this time.
外部からの支援は必要ないと判断しました。従って、現時点では支援希望者からの義援金その他支援は要請していません。
とまあまあまあ・・・。
これまた絶句でございます。。。
なんでそんなこと言っちゃうの??!!
「現時点では」って一応言っているけれど、そんなことより、
「支援は必要としていない」
こちらのほうが、どう考えても印象に残ってしまいますが。。。
NY TIMESの記事を読んだときはNY TIMESを責めたくなったけど、
この赤十字の公報を読んだら、あの記事は無理もないと思いました。
NY TIMESはアメリカの中でも最も主要な新聞の一つ。
この記事が多くのアメリカ人の目に留まり、
これを読んだ多くの人が、日本は支援を必要としていないと勘違いしたはず。
日本のメディアも、この記事がアメリカの主要紙に載ったという事実を取り上げ、
公の場で積極的に反論すべきです!
だってこれ、日本人としては当然憤慨すべき事実じゃないですか?
一生懸命、募金の輪を広げようと頑張っているのに・・・
とても残念でなりません。。。
このブログを読んでくださった皆さん、
あなたの周りのアメリカ人も、募金は必要ないと思っているかもしれません。
日本が国全体で感じた痛み、どんどんアメリカ人に伝えていってください。
日本人だけでなくアメリカ人もチャリティーイベントにどんどん誘ってください。
こんな記事を書かれてしまった以上、アメリカに住む私達が一丸となって
募金の必要性を訴えていかなくてはならないと思います。
どうか、ご協力お願いします!!
※関連記事
『募金をする際には要注意!!!』
『義援金は必要ない! ★第2弾★』(後付け)
この記事へのコメント
わたしも悩んだひとりです
Re:わたしも悩んだひとりです
やはり、この記事目に留まりましたか!
ビックリしちゃいましたよねー!
寄付金のナビゲータサイトをみると一目瞭然だけど、他のプロジェクトにも使う可能性のある寄付金団体がたくさんあるのにはビックリしました。
あの赤十字でさえアメリカのサイトでは明言してますからね。
せめて日本赤十字では今回の震災のためだけに使って欲しいですね。
勘違いの訂正、お互い頑張りましょう~☆
あまりにも
Re:あまりにも
最初、驚いて言葉も出ないですよね。
ブログに載せていただいてありがとうございました!
どんどん情報の輪が広がってくれることで、何か良い変化が生まれてくれると嬉しいですね!
興味深いです
とても興味深く衝撃の内容でした。
wealthyだから外部からの援助を必要としていないなんて…常識的にありえないですよね。
そして不思議なのが日本赤十字。お金が集まることでデメリットでもあるんでしょうか?援助金が多く有り余って迷惑するみたいにすら聞こえますよね。何なんでしょう…。
しかもそこまで強気な発言をしたからには援助が隅まで行き届いてなくては、という余計な責任まで出てくると思うんですが。じゃないと周りから攻められたりしないんでしょうか…?
なんかny timesにしても赤十字にしても発言の理解に苦しみます。
確かに日本のメディアでガッツリとりあげてもらいたいですね。
長々失礼しました。
Re:興味深いです
本当に衝撃の内容ですよね。。。
実は、他にもWealthyだから・・・と信じられない発言をした人がいるのです!
それは明日にでも記事にする予定なので、その記事も読んでみてくださいね。
それにしても、NY TIMESも赤十字も、何が言いたいのか、私もよく分かりません。
どう考えても支援は必要だし、わざわざ何度も断る必要なんてないですよね。
今はパニック状態なので、「受け入れ態勢が整ってからお願いします」とか、とりあえずにでも言っておく言葉なんていくらでもある気がしますが。。。
本当に日本のメディアでガッツリビシバシやっちゃって欲しいです!
それが出来なかったとしても、今の時代はこうして少しでも多くの人々に知ってもらえるツールがいくらでもあるので、少しずつですが情報を広めていきたいと思います。
今後とも宜しくお願いしますね☆
アメリカからの寄付
とはいえ、登録が必要なので概略を。
・日本は経済大国だから大丈夫。
・多くの国はこういった災害の場合、死亡者数は推計で出し修正をかけるのに対して、日本は確実な数字のみを発表する。そのため、被害が小さいと思われてしまった。
・アメリカでは寄付の文化が育っているが、その理由の8割が「寄付を求められたから」。求められなければ、寄付も行わない。
とのことです。
諸外国への協力は、今こそ声を上げる時だと思います。
被害額は20兆円を超える大惨事なのですから。
Re:アメリカからの寄付
実はこの記事、私の「☆お気に入り」(ブックマーク)にも入っていて、ブログで紹介する予定だったんです!
やっぱり皆読む記事は一緒なんですね!笑
確か私の先輩がFacebookかなんかに載せてたリンクで辿り着いた記事だったかな。。。
この記事を読んで、考えさせられましたね。。。
知ってる人も多い記事かもしれませんが、この記事をもとにしたブログ記事も書いてみたいと思っています。
何はともあれ、積極的な募金の呼びかけが必要ってことなんですよね!
頑張ります!!!
では、
という事はメディカルオンラインも…。
ですよねぇ〜(笑)。
Re:では、
メディカルオンラインって、日経メディカルオンラインのことですよね?
結構興味深い記事が分かりやすく載っているので登録しています。
あまりチェックする時間ないけど。。。(^^ゞ
また有用なリンクあったらぜひ教えてください☆
無題
ありえない~!!
こちらはロンドンですが、こちらの人たちもみんな必死になって募金を呼びかけては赤十字に送っているというのに…!!
NYタイムズはともかく、赤十字に唖然です。ガセならともかく、赤十字自身がそんなことを発表したなんて信じられません。こちらの記事をTweetさせてください。
Re:無題
いろんな国にいる日本人の方々と繋がることができて嬉しいです♫
本当に赤十字のこの資料にはがっかりです。。。
目を疑いました。
記事、Tweetしてくださり嬉しいです。
どんどん情報の輪が広がり、大きな力となりますように!
無題
あなたの友人が難病に侵された。
友人の兄弟たちが治療費集めに奔走している。
もちろんあなたも協力している。
なのに多くの人たちはあまり協力的でない。
理由を聞いたら
だってあそこのお家ってここら辺じゃちょっと知られた資産家なのよ?
最近ちょっと事業がうまくいってないとは聞いてるけどそれでも車買い替えたりブランド物の靴とかバッグとか買ったりしてるでしょ?
治療費カンパって言われてもねぇ。
って言われたらどうしますか。
つまりそういうことなんだと思います。
本来は日本政府が被災者の最低限の生活を保障しなきゃいけないんですけど他のことに巨額の資金を投入してる。
一般市民の善意の上に胡坐をかく日本って経済大国だけど実はとっても貧しい国って事なんですよね。
とりあえず国は何にもしてくれないって日本の人はわかっているから募金する。
私ももちろん募金してます。
これからの若者には日本が真の意味での豊かな国になるよう頑張ってほしいです。
Re:無題
ありがとうございます。
先日ニュースで、数年前津波被害に遭ったタイのスラム街の人達が日本のために募金をしてくれた、と言っていました。
実際にその地域の人達が募金するところがVTRになっていたけど、正直ものすごく貧乏な暮らしをしてる人達でした。
にも拘らず募金をしてくれてるところを見ると、「日本は裕福な国だから募金をしない」という考え方の根底にあるものがそもそも違う気がします。
このタイのスラム街の人達。
金銭的にはとても貧しいのかもしれないけれど、彼等の心はとても豊かなんだなぁと思いました。
それを考えると、募金って、募金する相手が裕福かどうかということではなく、その本質は募金する側の心がどれだけ貧しいか、豊かか、というところに行きつくのかもしれませんね。
無題
記事ビックリしました。
私も、会社の人にもっと働きかけたい!!!
リンク張らせてください!
Re:無題
コメントありがとうございます。
これまでもたくさんの人にリンクを貼りましたというご報告をいただいていて、とても嬉しいです!
こうして一人一人が情報を発信し、力を合わせることによって大きなパワーとなり、世の中を良い方向に変えていくことが出来ると信じてます。
今こそ海外にいる日本人も含めて、日本人皆が一つになり協力し合う時だと思います。
お互い情報を交換し合いながら頑張りましょうね!!!
無題
名言!目からうろこです。
ご存知のことかと思いますが、阪神大震災で被災1世帯が受け取った国からの支援金は100万円が上限です。
実際100万円全額補助された方はまれだと思います。
そして同震災で同1世帯が受け取った義捐金は上限40万円。
自宅全壊でも10万円という方もいらっしゃったそうですからあまりにもお気の毒です。
今回は更に大きな規模の災害ですから義捐金を10倍集めたとしても阪神大震災より少ない配分になることもありえると思います。
災害で絶望されてる方たちに少しでも多くの義捐金が集まるよう、私も募金活動をしようと思います。
理解の少ないアメリカで募金活動をされている方々には頭が下がる思いです。
アメリカ在住の皆さんがんばってください。
Re:無題
それはそうと、阪神大震災の支援金の実情がそんなに惨めなものだったとは、全然知りませんでした!
私としてはそれこそ、悪い意味で目からウロコです!
ひどい話ですね。。。
今回の震災のダメージはより大きい上に、幅広い地域にわたっているわけですから、尚更のこと、支援金予算をを単純計算すればいいってものではないはずですよね。
跡形もなく消えていった街。
全壊の家ばかりなのですから、国もできるだけの配慮をしてあげて欲しいと思います。
より多くの助けが行き渡るよう、これからももっともっと募金の呼びかけを頑張っていきますね~!